アメリカ国旗

大統領が就任して最初の100日間は、”First 100 days”(最初の100日間)と言われます。
この期間にどういう政策を打ち出して、どういう成果を上げそうかを、衆目から厳しく監視されます。
会社で言うと「試用期間」みたいなものでしょうかね・・・

トランプ政権が発足して、すでに最初の100日の半分以上が過ぎています。
・イスラム圏7カ国から米国への入国を制限する大統領令に対して、連邦地裁が一時差し止めを命じる
・医療保険制度改革(オバマケア)の見直しを事実上撤回する意向を表明
と、報道を見ていると、かなり迷走していることが伺えます。

そうした中で、株価だけが、上昇して高止まりしていて、投資家としても気持ちの悪いところです。

さて、昨日の深夜に、新世代が解く!ニッポンのジレンマ「アメリカのジレンマ大研究」をやってました。

国際政治学者の三浦瑠麗さんと、三牧聖子さんをゲストに対談形式で進められてました。
しかも、三浦さん(話し役)、三牧さん(聞き役)みたいになっていて、元旦スペシャルみたいな多種多様な意見がぶつかり合う感じではなかったかですね。

三浦瑠麗さんって押しが強くて、「いけ好かない女だなあ」と思いますが、仰っていることはとても参考になるし、非常に頭の良い人であることは間違いないと思います。

語られたのは、「(いま行われていることが)手段なのか、目的なのかをしっかり判断しないといけない」ということです。

移民の制限にしても、「差別や排外主義が目的ではない」ということなんですよね。
トランプが過激な政策をごり押ししているのは、最初に反対勢力に一発かまして勢力を削いでおこうという狙いがあるようです(番組ではもう少し違った言い方してましたが)。

トクヴィルがアメリカの民主政治の特徴に関して、「厚いミドルクラス(中間層)」の存在を挙げていたそうです。
で、いまこの中間層が階層分化してしまっている。
これを是正して、アメリカ民主主義の活力を取り戻そうというのが、トランプ政権の目的としてある。

あと、国際政治に関しても、実はオバマ政権の時もアフガンやらイラクやら結構戦争をやってきたんですよね。
ブッシュ後の大統領として、オバマは平和主義者だ見なされがちですけど、必ずしもそうではない。
僕自身、オバマ政権下でも延々と戦争が続いているのをみて、「あれっ。何で?」て思いました。

トランプ政権というのは「戦後の大統領」としての対応が取られるだろうってことでした。
ニクソンがベトナム戦争から一旦撤退する前に、カンボジアへの介入をしてダメ押しして撤退したような戦略が取られんじゃないか・・・みたいなことを三浦さんが仰っていました。

話を聞いていて思ったのですが、トランプの打ち出す政策って支離滅裂に見えるんですけど、実は裏側ではしっかり繋がっているんですね、
・ブッシュ以降、白人の中間層以下の階層が戦争に駆り出されて疲弊している
・リーマンショックと、その後の後始末で、所得階層が分化してしまっている
・さらに、移民によって、白人低所得者層の職が奪われている(どれくらい真実かはしらないけど、そういう認識を持っている人が少なからずいる)
・白人の低所得者層には、「国に尽くしてきた俺たちがどうして、貧困に陥り、移民に職を奪われなければならないんだ」という不満が鬱積している

ブッシュ政権と、その後のオバマ政権で煽りを食らった、白人低所得者を中心とするアメリカ国民が再び誇りを取り戻して、強いアメリカを作ろう!というのがトランプ政権の目的なんだなあ・・・と解釈できました。
というか、そういうことは以前から語られてはいるんですけど、どうしてもトランプが打ち出した政策が、次から次へと否定されて迷走していく姿ばかり報道されていて、根っこのところが見えづらくなってるんですよね。

語られている内容の正当性、中立性はさておいて、日々の報道で抜け落ちている視点を補完してくれた番組ではありました。


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