今回が最終回でした。
こちらについて、過去3回レビュー書きました。
NHKスペシャル『ドラマ 東京裁判 第2話』は減速気味だったが、興味深い
NHKスペシャル『ドラマ 東京裁判 第3話』 いよいよ佳境へ
いよいよ判決が下されます。
その結果は、皆さんのご存じの通りです。
といっても、僕自身、大まかには把握していたけど、個別に誰にどういう判決が下されたのかは知りませんでした。
さらに、その裏でどういう議論が交わされていたかということも。
この作品は、特定の政治的な立場を主張することなく、淡々と東京裁判という、歴史的にも類のない行いを描いています。
それだけに、そこから何を読み取り、何を感じるかは視聴者に委ねられているんですよね。
最後に、裁判に関わった11人の判事たちのその後が説明されていましたが、なかなか面白かったです。
ソ連や中国などの社会主義国家の判事は、政治闘争のあおりを受けて不遇の身に。
それ以外は、だいたいその後も活躍したり、悠々自適の生活を送ったりしています。
個人のその後の人生はさておき、日本の指導者を裁いた戦勝国のその後を見ていくと、この東京裁判から、ほとんど何も学び取ってないんじゃないかという気がします。
裁いた国々が、次は裁かれてもしょうがないような行いをしている。
まあ、戦争に負けたわけではないので裁かれないんですがね。
日本の戦争責任はないというつもりはないし、それについて日本はいくら反省しても足りないところはあると思います。
でも、先勝国にも罪はあるし、彼らは他国から裁きは受けなくとも、裁かれたドイツや日本を鏡にして、自己反省して欲しかったなあ・・・というのが正直な思い。
戦争に限らずですが、勝者よりも敗者の方が多くのことを学ぶんですね。