さっき放映していた、NHKスペシャル『ドラマ 東京裁判』。
4回シリーズの第1回目です。
うーん。
ドラマにしては異常にリアルだなあ。
それもそのはず、実際の映像を彩色しているそうです。
フィクションとリアルがシームレスに繋げられていて、さすがです。
東京裁判というのは、歴史的に見て、大きな出来事なんだそうです。
これまで国際法では合法とされていた「戦争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念が提示されたんだそうです。
これって、スゴイことですよねえ。
良くも悪くも、日本人の戦争観というのは、この東京裁判によって刷り込まれている部分が大きいと思います。
だから逆に、この東京裁判という行いが、普遍的なものだと思ってる節があるんですよね。
戦争が犯罪なら、どうしてアメリカは犯罪者として裁かれないの?
ブッシュは戦争責任に問われないのか?
とか、いろいろ疑問が湧いてきます。
本作は、NHKの企画原案による、カナダ、オランダとの国際共同制作なんだそうですが、第二次世界大戦では主役とは言えない国と協力している点が面白いと思います。
これまでの東京裁判は戦勝国の視点から語られることが多すぎたと思うんですよね。
今後、客観的というか、中立的な視点から描かれることを望みますね。