『とと姉ちゃん』が最終回を迎えました。

後半が少し間延びした感はありますが、僕としては全体としては面白かったです。

僕の実家では、『暮らしの手帖』を購読していたので、思い入れもあります。

そういえば、以前『物欲なき世界』という本を紹介しました。

リタイア志向者は読んでおきたい『中身化する社会』『物欲なき世界』

この本の中で、『暮らしの手帖』はライフスタイル雑誌だ・・・という記述がありました。
「モノよりはライフスタイル」という最新のトレンドを、かなり以前から実現していたのが、『暮らしの手帖』というわけです。

世の中が一巡して、『暮らしの手帖』的な価値観が再評価される時代になったからこそ、ドラマが実現したんだと思います。

そういえば、夏の徳島旅行でたまたま入った飲食店に『暮しの手帖 300号記念特別号』が置いてありました。

パラパラめくって読んでいたのですが、とても興味深かったですよ。

過去の特集のひとつに「冷蔵庫が普及するほど無駄が増える」というコラムがありました。
冷蔵庫が普及して、食材の保存がきくようになると、食べ物を腐らせずに効率よく消化できるようになるかと思うと、決してそうではない。
大量にモノを買い込んで、捨てる量も増えるようになる・・・
実際のデータを示しながらそういうことが語られていました。
戦後の大量消費社会を批判した文章です。

『魂の退社』(稲垣えみ子)にも同様のことが書かれてたんですよねえ。

『魂の退社』はセミリタイアの先輩からのメッセージ

冷蔵庫を捨てると、未来のことに思い悩むんではなく、その瞬間瞬間をどう生きていくかを考えるようになるみたいなことが書かれていました。
豊かになり、人々は過剰性を抱えいく。
そして、将来のことを心配して、モノをため込んでしまう。
結局、それらの多くは無駄になる。

稲垣さんが書かれていたことが、かなり以前に『暮しの手帖』に書かれていたんですね。

僕自身、前に住んでいたマンションでは、超小型の冷蔵庫しかなかったことがあります。
住んでいたところは、ウィークリーマンションも兼ねていて、備え付けの小型冷蔵庫があったし、コインランドリーもあった。
最初は大型の冷蔵庫を持っていたのですが、壊れたんですよね。
買い替えはせず、何とかやりくりしました。

冷蔵庫は小型、洗濯機は自宅にはない。
そんな生活を送っていましたが、たしかに不便ではあったけど、何とかなってましたよ。
むしろ、無駄が省ける。

『とと姉ちゃん』ではあまり書かれていなかったけど、『暮らしの手帖』は高度成長からバブル経済にかけては、大量消費社会に対する批判が色濃くあったと思います。

『暮らしの手帖』は大きく変わっていないのかもしれませんが、受け取る側は「貧しくても豊かに生きる秘訣」から、「豊かな社会でモノやお金に支配されず、賢く生きる方法」を学んでいるのかな・・・とも思います。


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