以前、NHKのドキュメンタリーで「市川染五郎の「鯉(こい)つかみ」~ラスベガスに歌舞伎の花咲く~」をやっていて、かなり感銘を受けました。

旅行中にNHK BSで『世界でカブけ!ラスベガス歌舞伎「獅子王SHI-SHI-O」』をやっていました。
録画しておいたのをさっき観たのですが、これも凄かったですね。

伝統芸能としての歌舞伎の形式を取りながら、最新の映像技術を駆使して、エンターテインメント作品として一級のものに仕上がっていました。
染五郎はじめ、現代の歌舞伎役者はここまでやるんだなあ・・・と感心します。

そもそも、歌舞伎は庶民の芸能で、型に囚われず、新しいものをどんどん取り入れるのが伝統とも言えます。
演劇に関していうと、脚本というか、物語の質はシェイクスピアや近松門左衛門の時代から進化しているとは言えないかもしれません。
もちろん現代劇の方が、現代人の感性に合っているのは事実ですが。
一方で、舞台演出は確実に進化しています。

伝統芸能だからと言って、変化を拒むと、衰退せざるを得ない時代になっています。

能や狂言は様式が完成されていて、どうしても現代的な演出が難しいし、現代的な視点から「面白いか?」と言われると、難しいところがあります。
歌舞伎は演目や演出にもよるけど、普通に見ても十分面白いものがたくさんあります。

本作品は、まさにそうでした。

現代人、外国人にも受けるような演出をしつつ、ちゃんと歌舞伎の様式は守っている。
なかなか難しい試みだったんじゃないかと思いますが、見事に乗り切ってくれています。

唯一気になったのは、途中で英語のセリフが入るのですが、どのくらいネイティブに伝わっているんだろう・・・ということでした。
受けているのは、言語表現よりは、身体表現だろうな・・・と見ていて感じました。


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