さっき、NHKで『欲望の資本主義~ルールが変わる時~』をやってました。

著名な経済学者や実業家へのインタビューから、資本主義社会のあり方を考える番組です。

特に突っ込んだ議論がされていたわけではなく、新しい視点が提供されていたわけでもないですが、資本主義を現状と今後を俯瞰できる内容にはなっていたと思います。
50分のテレビ番組なので、表現できることには限界あるとは思いますがね。

最近メディアで見かける、トーマス・セドラチェクの意見は結構面白いですね。
チェコの経済学者だけあって、アメリカ系の学者とはちょっと違った独自の視点がありますね。

一方で、スティグリッツが富の格差の拡大が需要を縮小させてしまう・・・みたいなことを言っていたのは、なるほどなあ、と思いました。
マルクスが言っていたのとはちょっと違った視点で資本主義の限界を指摘しているなあ・・・と。
いずれにしても、格差の拡大というのは、資本主義の帰結として生じてしまう事象であるにも関わらず、それが資本主義を内部から瓦解する火種となりうる。
その点は共通の見解だったのかな、と思います。

無制限の欲望が、成長を前提とする資本主義を生み出し、そこから降りれなくなってしまっている現状。

終わりの方に取って付けたように、「欲望だけでなく、道徳も・・・」的な話が出ていましたが、十分に咀嚼しきれていない感がありました。

本番組の役割ではないかもしれないけど、経済学史から資本主義を紐解く場合、アダム・スミス→ケインズの流れだけでなく、マルクス→マックス・ウェーバーという流れもカバーしておかないといかんのじゃないか・・・と思うんですよね。

余談ながら、この番組を見て、「自分が志向している方向性は間違ってない」と思いましたね。
資本主義を利用してお金を稼ぎつつも、ミニマムなライフスタイルを送る。
言い換えると、人の無限の欲望を利用しつつ、自分の欲望は抑えて生きる。
資本主義が命脈を保ちながら、制度疲労を迎えつつある現在、もっとも賢いのはそういう生き方だ!
と、勝手ながら思ってしまったわけです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください