昨夜のことになりますが・・・
あぁ~ 連休も終わりだなぁ~
明日から会社だなぁ~ 面倒くさいなぁ~
どうして人間だけこんなに働かなきゃならないんだろうなぁ~
こんなに働く動物なんていないぞぉ~
みたいなことをモヤモヤ思いながら、NHKの『地球ドラマチック』を見てたんですよ。
そしたら、カブトガニの特集やってたんですよ。
えらく地味な特集だったけど、カブトガニの生き様には涙を禁じ得なかったですぞ!
カブトガニは、成長するまでにほとんどの個体が死んでしまいます。
生き残って成長したカブトガニのオスは、子孫を残すべく、メスに交尾をしようとします。
しかし・・・
メスはメスで優秀なオスを選ぼうと、えり好みするんですよね。
あぶれたオスは、必死でメスにアプローチします。
1匹のメスに10匹のオスが寄ってくることもあるとか。
それで、やっとメスを捕まえると、「逃しておくべきか!」という勢いで、メスからくっついて離れないんです。
そんな中、たまに波に煽られたりして、2匹とも転倒して裏返しになっちゃったりするんですよね。
それでもなおかつ、オスはメスとくっつき続ける。
なんという健気さであろうかっ!
話は変わりますが、カブトガニの血液の色は青いんだそうですよ!
で、この血液が、医療分野で非常に有用らしいんです。
それで、人間が捕獲して、カブトガニから血液を採取するんですよ。
まあ! なんてカワイそうなんでしょう、カブトガニさんはっ!!
同情はさておき。
人間もカブトガニの個体数が減ってしまうのはさすがに宜しくないってことで、血を抜いた後で海に帰すんですが・・・
貧血になった(?)カブトガニの中には、厳しい自然の中で生き延びれないものもいて、全体としては15%くらい死亡率が上がってしまうとのこと。
カブトガニの人生(?)を見ていると、人間として「働くのが嫌だ」とか言っている自分が恥ずかしくなってきます。
カブトガニに限らず、個体の大半が死んでいき、子孫を残せるのはごく少数であるのが自然界のオキテ。
人間は特別なんですよね。
長い歴史の中で、働き続け、進化してきたからこそ、この世に生を受けた個体の人生を全うし、子孫を残すこともできる。
「まんが日本昔ばなし」じゃないけど、「にんげんっていいな」(古い!)と思ってしまいました。
そんなわけですが・・・
だからといって、死ぬまで働き続けるつもりもないし、子孫を残す必要もないという僕の信念(?)は揺らぐことはないのですが。
そういえば、以前はカメのネタを書きました。
最近、頑張っている人を見ても何とも思わないのですが、その代りに動物の生態を見ていて妙に共感を覚えるようになりました。
だんだん、僕の感覚が普通からズレていっているのかもしれません・・・