風邪を引いてしまいました。
仕事はしているとはいえ、会社員ではないので、休みたいときは気兼ねなく休めるし、自宅にいるので、周囲に気を配ってマスクを着用したりもする必要はありません。
会社員の時と比べて、病気になっても圧倒的に後ろめたさを抱く機会も少なくなりました。
さて、昨日のブログでも書きましたが、日本では中高年の早期退職応募や、老後資金の不足が問題にされることが多いですが、海外に出ると、若年層の失業や生活苦の問題が大きいのです。
フランス、アメリカ、香港みたいな経済成長が続いている国でさえそうなんですよね(あっ、香港は「国」ではないか)。
むしろ、こういう国では右肩上がりで経済成長を続ける中、物価、特に不動産価格が上がってしまい、若者の所得では賄いきれなくなっている・・・という側面もあるようです。
「IT化や人工知能、ロボットの進化で、急速に社会が変化する中、時代の流れについていけない中高年は淘汰される」みたいなこと言われることもありますけど、こういう主張に対しては、海外の動向を見ていると疑問を抱かざるをえません。
そうであれば、世界的に中高齢者が解雇されて、頭が柔らかく、変化に対応できる若者を採用するでしょう。
2年前に自動車免許を取得しましたが、中高年のベテランの教官の方が教え方がうまく、コミュニケーション能力も高かったので、生徒としては良かったですね。
観光ガイドも同様です。
ベテランで昔のことをよく知っている中高年の方の方が良いんですよね。
普通の企業でも、実際はそういう場合が多いのです。
早期退職ではないですが、僕の友人は40代で転職に成功して、給料もアップしましたが、彼の場合は、勤めている企業が業績不振で、担当している部署が事業縮小になったんですよね。
別の部署に回されそうになったので、より大手で彼の専門のことをやっている会社に応募したところ、すんなり採用になりました。
高い給料を払わざるを得なくても、経験も専門知識もある人の方がよかったわけです。
僕自身も、会社を辞めて、再就職活動は全くしてませんが、たまたま僕が会社員でやっていたスキルと経験が必要とされる仕事があり、向こうから声がかかってきました(これは本当にたまたまなんですが)。
将来はさておき、現時点では技術進化やビジネスの変化で、中高齢者が不必要になることってそんなに多くない気がします。
問題なのは、日本企業が年功序列、終身雇用で来たために、中高齢者の募集が少なく、募集はあっても高い給料を払わざるをえないからだと思います。
完全に労働市場が自由化されて、給与体系も自由化されれば、早期退職した社員の多くは、次の仕事を見つけるのにそんなに苦労はしないんじゃないかと思うんですよね。
田舎の僕の叔母さんは、高校を卒業してからずっと飲食店をやっていましたが、60歳を超えて店を閉めました。
自宅はあるのですが、年金は月数10万円です。
時給800円で、週4回、飲食関連のバイトをしてます。
月収は7万円~8万円ですが、年金と合わせて、十分生活はできています。
現役世代だとそうもいかないでしょうが、会社員時代の収入を前提とせず、職種や仕事内容に固執しなければ、本来は仕事は見つかるはずなんですよねぇ。
「安直に早期退職に応募すべきではない」という論調もありますし、実際そうなんでしょうけど、いたずらに「中高年の社員は使えない」、「早期退職に応募すると路頭に迷うぞ」みたいなことを喧伝して、世の中のトレンドにブレーキをかけることも弊害が大金じゃないかと思うのです。