老人

海外リタイア関連本を読んでいるのですが、2003年が出版のピークで、それ以降は「定年後を海外で暮らそう」的な本はほとんど出版されていないし、過去の書籍の改訂版も出ていません。

このことは、先日も書きましたが。

海外リタイアは残念ながらオワコン化した

その代り、というわけではないですが、2015年あたりから「下流老人」「老後破産」という言葉がブーム(?)になっています。

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

老後破産: ―長寿という悪夢― (新潮文庫)

さて、富裕シニア層向けの雑誌『GG』が、昨年11月に休刊していたことを最近知りました。

「GG」岸田一郎元編集長が“突然の休刊”の経緯をフェイスブックで公開、週刊文春の報道にも言及

ちょいワルオヤジ雑誌休刊で石田純一にギャラ未払い発生

版元も倒産し、最終号の表紙を飾った石田純一氏へのギャラの未払いも発生していた…とのこと。
これも全然知りませんでした。
ちなみに、編集長だった岸田一郎氏はリタイア生活に入られている様子です。

50代~60代の富裕層をターゲットにした雑誌だったとのことですが、売れなかったってことは、そういう層が少なかったのか、そういう人たちの嗜好を捉えることができなかったかでしょうね。

いまの日本は、高齢者がお金持ちで、若者は貧乏だと言われています。

僕の周囲の人たちを見ても、団塊の世代(現在70歳以上)はたしかに豊かな人達が多いのですが、その下の世代はそうでもありません。

最近、60代半ばの知人が沖縄に来ていたので、一緒にご飯食べました。

一流企業に勤務していて、高収入だったのですが、定年前に給料は減らされ、いまは再雇用で働いていますが、さらに収入は減って……という状況です。

ただ、頻繁に旅行しているし、外食を楽しんだりしているようなので、豊かなのは豊かですが、『GG』のようなバブル的な生活を送っているわけではありません。

彼は「勝ち組」だと思うんですが、それでもそのくらいのレベルなんですよね。

50代~60代前半の「勝ち組」の人たちって、バブル期にローンで家を買ったり、奥さんが専業主婦だったり、子供を私立に行かせたりしていて、貯蓄はそんなに多くない感じです。

それなりに出世している人でも、昔ほど会社の経費がジャブジャブ使えるわけではありません。

年収1000万円を超えている人でもバブル的な生活は送れないし、貯蓄や収入が多くても、日本経済の右肩上がりの夢が潰えてしまった以上、なかなかイケイケにはなれません。

そう言えば、2017年6月に岸田一郎氏が語った「美術館ナンパ」が、「老害」だの「セクハラ」だの言われて炎上しましたね。

美術館ナンパに走る老害と、彼らがセクハラしかできない理由

お金を持っていても、バブルの感覚を引きずっていては、若い女性にはモテなくなってるんじゃないかと思います。

そう言えば、イタリアに在住していた女性が、以前、こんなこと言ってました。

「『LEON』の世界なんてウソよ。イタリア人は意外に保守的だし、雑誌みたいな華やかな生活なんてしてないよ。ジローラモの出身地のナポリなんて、保守的なだけじゃなくて、経済も停滞した地方都市だし」

岸田氏は、幻想を見させる能力はあったんでしょうが、要するに彼が見せてくれた世界は「全部幻想だった」ってことなんでしょうねえ……


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください