「バイクの松尾」として(一部で)有名な、松尾清晴さんの講演会に行ってきました。
この方とは、ちょっとだけ面識があったんですが、なかなか凄い人生を送ってきた人です。
JR東日本に37年間勤め、車掌として働いてきたが、56歳の時に早期退職。
57歳からバイクで世界を旅し、73歳の現在で112か国を走破。
WEBサイトもありますので、詳しくはそちらをご参照ください。
外見は、とても73歳とは思えない。
60代前半にしか見えません。
今回は、彼の16年間の旅を、かいつまんで話してもらいました。
荷物の総重量は450キログラム。
これをバイクに乗せて、世界中を走り回られているんですよね。
911の現場に居合わせたとか、イラク戦争の直前にバグダッドに入っていたとか、交通事故でろっ骨を10本折って640万円かかったとか・・・
凄いエピソードが盛りだくさんです。
旅のエピソードはここでは書き尽くせないくらい聞いたんですが、それは置いておいて、松尾さんの人生についてちょっと書いておきます。
56歳で早期退職されるまでは、バイクにも、海外旅行にも、のめり込んでいたわけではないようです。
退職されてからアクティブになられたんですね。
豊かな時代で、しかもJR勤務だから、退職金や年金もたんまりもらってるんだろう。
と思いますが、実際はそうでもないようですね。
年金は月14万円で、生活は結構ギリギリみたいです。
現在は、貯金はゼロどころか、借金が250万円。
ただ、旅は1日5000円で済ませているそうです。
年金でギリギリ遣り繰りできるかどうか、というところですね。
あと、定時制高校卒業で、英語は全くできない。
片言の単語と、身振り手振りで何とかやっている。
それでも、73歳で、元気で世界中をバイクで旅できていますからねえ。
松尾さんの話を聞いて思ったことは、
・何かをはじめるのに遅すぎることはない
・お金はなくても何とか生きていける
・健康は最大の資産
・語学力よりもコミュニケーション力の方が重要
ということです。
充実した人生を送っているアーリーリタイアの先輩として、たくさん刺激を受けました。