首切り
写真はイメージです!

僕の退職祝いも兼ねて、元大手メーカーの人事部の管理職だった人と飲みました。
今は違う仕事をしているのですが、前職のことは少しだけ聞いていました。
ただ、具体的な話はしたことなかったんですよね。

僕が会社を辞める状況だからか、前職の話を詳しくしてくれました。

彼は、日本人なら誰でも知っている、おそらく世界でも多くの人が知っている、大手メーカーに勤務していました。
この会社、業績が悪化したとき、大幅なリストラをやったんですよね。
で、彼には首切りをサポートする役目が与えられた。

辞めてもらいたい人のリストを作り、一人一人声をかけて、辞めるように説得するんだそうです。
断るという選択肢もあるのですが、断ろうものなら、閑職に回されて、仕事も与えらず、いずれやりがいを失って自ら退職の道を選ぶんだそうです。
結果的に、辞める道を選ばざるをえない。

安定した会社だとずっと思われていたし、50歳を超えるまで安泰でいられたので、肩たたきにあった方としては、晴天の霹靂です。
家族が動揺するらしく、家族も交えて面談するんだそうです。
で、夫婦仲が冷えていたりすると、これを機に離婚しようと画策し始めたりするんだろうです。
奥さんの方から、「夫の退職金はいくらですか?」と問い合わせが来たりするんだそうです。
業績が悪化しているといっても、大手メーカーなので、退職に当たっては結構な積み増し金があったそうですが、それが最も身近な存在である配偶者から狙われる結果になった。

再雇用先としては、同じメーカーでももっと小さな会社で、社長の側近のような立場で雇われたりするそうです。
で、社長とそりが合わなかったりして、辞めてしまったりするんだそうです。
そうですよねえ。
非上場企業や、新興市場に上場しているような社長はクセがありそうだし、リストラにあった方も仕事はさておき、大企業勤務だったかたプライドは高い。
適応できないのも無理ありません。

若い非正規雇用の人たちにしてみると、「それでも十分恵まれているじゃないか」と思うかもしれません。
でも、終身雇用が当たり前の時代に就職して、20年以上も会社に身を置いてきた人にとっては、手ひどく裏切られた気持ちがすることは、想像に難くありません。

子供のころ、「首を切られる」という言葉を聞いて、本当に斬首されるかと勘違いして、震え上がったととがありました。
真相を知って「なんだ、会社を辞めさせられるって意味か。だったら、たいしたことないな」と思ったわけですが、会社に20年近く勤めてきた身としては、「首を切られる」ことの恐ろしさは良くわかります。

僕の場合は、肩たたきにあったわけではないし、早期退職制度も、あくまでも希望者を募っていて、辞めてほしい人にプレッシャーをかけたりはしません。
自主的に会社を辞めることができた自分は幸せなんだなあ・・・と改めて思った次第です、
しかも、積み増し金はしっかり貰えますしねえ。

勤務先に対しては「ありがとう」「申し訳ありません」という言葉が先に来る感じですよ。

で、その元人事部の知人ですが、社員のクビを大量に切りすぎて、途中で嫌になって、会社を辞めて転職してしまったんだそうです。

そう言えば、ギロチンで人民を大量に処刑したルイ16世は、最後はギロチンで処刑されてしまいました。
比べちゃだめだとは思いますけど、「ミイラ取りがミイラになる」とはよく言ったものです。


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