労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

リタイアへ向けて、年金の金額を計算したりしていますが・・・
老後のことが気になってきます。

「この歳で!?」と言われそうですが、リタイアするということは、老後も含めたお金がマイナスにならないように振る舞わなければならないってことでもあります。
ということで、「アーリーリタイアを考えること」≒「老後を考えること」でもあります。

さて、老後資金、1億7千万でも貧困転落の恐れ…40代で住宅ローン借入れは危険という記事が物議を醸しています。

タイトルが煽りなだけで、別に内容はさほど変ではありませんが・・・

さて、では老後にいくら必要なのか?

ちょうど、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』(塚崎公義 祥伝社新書)を読みましたが、色々なヒントが得られました。

下流老人とか、老後破綻とか、そういう言われ方がされていますが、生きていけない程の貧困に陥る人は、実際は少数派じゃないかと思います。
実際に出現するのは、現役時代ほどお金を使えなくなり、生活レベルを切り上げなくならない人だと思います。
そういう意味では、本のタイトルの「退職金貧乏」という言い方の方がしっくりきます。

でも、この本は社会問題を論じたものではなく、退職後に誤った資産運用や人生設計をしないようにする指南書です。

50代~定年間際くらいの方が想定読者だと思います。
僕の場合は、「20年分の生活費+定年後(65歳以降)の生活費」という計算で切り離して、後者に関して勉強しておくという位置づけで考えています。

前置きが長くなりましたが、本書によると、60歳時点の純金融資産(退職金受け取り後、借金差し引き後)が2400万円を目標にすればよい。

とのことです。
まあ、現実路線としてはこんなものではないでしょうか?

普通に就職して、年金(国民年金+厚生年金)を貰え、企業年金もかけていれば、それで100%とは言えないまでも、それなりの老後の生活費はカバーできるはずですからね。

定年後のアセットアロケーションは下記が良いとのことです。

  • 金融資産の10%は銀行預金。その過半は小口に分けた自動継続型定期預金
  • 金融資産の10%は変動金利型国債。
  • 金融資産の10%は物価連動国債。
  • 金融資産の35%を日本株(JPX日経400連動型ETF)
  • 金融資産の35%を外貨。そのうち、外貨建てMMFまたは米国債が半分、外国株ETFが半分。

まあ、妥当なところかな・・・と思います。
ただ、物価連動国債というのははじめて知りました。
あと、外貨資産の半分が外貨建てMMFというのは多い気もしますし、個人的には債券ファンドでも良い気もします。

外貨建てMMFや外債はリスクリターンを考えると保有の必要はないという意見もありますね。
(僕は少々保有していますが)

あと、上記の積み立てを一定額で行っていくことを勧めていますが、長期的には経済は成長することを想定すれば、まとまったお金を一気に移した方がよいという意見もあります。

山崎元さんは、上記の意見です。

これも、リスクとリターンをどう考えるかということの違いかと思うので、一概にどっちが良いとは言えないと思いますね。

あと、確定拠出年金の利用を勧めつつも、定年後はコストの安いETFに乗り換えたほうが良いとおっしゃっています。
こちらも、税金の負担や、確定拠出年金のファンドの信託報酬も安くなっていることを考えると、そのままで良い気も増す。

細かいことはいろいろありますが、大まかにはとても納得できる本でした。

著者の塚崎公義氏は、東大卒→興銀というキャリアを辿ったエリートで、大学教授へと転身されています。
そういうこともあり、内容はしっかりした本ですよ。

定年退職が視野に入っている方はもちろん、アーリーリタイアを考えている方も読んでもらいたい本ですね。


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