労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です
昨日『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(山口揚平)という本を紹介しました。
会社を辞めた後、好きなことをして食べていくのに役立つ本を紹介しようじゃないか
そこで述べた通り、退職後もカネ稼ぐ可能性は担保したいと考えています。
もう一冊読んだので、紹介しておきます。
自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術(常見 陽平)
常見陽平氏の書籍は初読ですが、WEB上の記事はいくつか見ていました。
面白い切り口での論考が多く、注目していた著者ではあります。
本書も、きっちりと地に足着いたことが書かれていて、参考になりましたよ。
逆に、目ウロコ的なところはないし、ボリュームも多くないので、あっさり読み終わってしまいますが・・・
ノマドって、一時期話題でしたが、いまどうなってるんでしょうか?
だいぶ世の中で定着した感もありつつ、食えないノマドは淘汰されてしまったんでしょうかね。
常見氏によると、ノマドは最近始まった話ではなく、60年代ごろから、名前やスタイルは変えつつも「会社に雇われない自由な生き方」的なライフスタイルは存在したんだそうです。
現在は、モバイル機器やシェアハウスの浸透で、ノマドがやりやすくなっているという状況はあるようですがね。あと、ユニクロをはじめとするファストファッション活況に象徴されるように、生活コストを下げやすくなっているというのもあるようです。
常見氏自身もノマドではあるのですが、「ノマド万歳」的な言説には批判的で、責任を自分で背負う必要があるし。会社から逃れても、仕事からは逃れらない。
納期をはじめ、ビジネス上のルールを守る。
仕事を無下に断らず、嫌な仕事でも進んでやる。
そうしたことの大変さが説かれています。
まあ、実際はそうなんでしょうね。
「ノマドは自由で楽しいぞ!」なんてことを言われると、耳触りが良くて、ついフラフラっとそっちに付いていきたくもなるのでしょうが、「ノマド万歳!」的なノマドはねずみ講みたいなもんで、ノマド志願者を食い物にしてお金稼いでるんじゃないかなあ・・・と思いますよ。
投資で儲けられない人が、商材売ったりセミナーやったりして、素人投資家からお金を巻き上げているようなものでしょうか?
そう言えば、ノマドのエヴァンジェリストの安藤美冬さんは最近見かけないけど、どうされているのでしょうか?
しかし、ノマド系の著名人って経歴が凄いですね。
常見陽平 一橋大学→リクルート……
安藤美冬 慶応大学→集英社
イケダハヤト 早稲田大学→ルネサステクノロジ→トライバルメディアハウス
はあちゅう(伊藤春香) 慶応大学→電通→トレンダーズ
イケダハヤト氏なんかは、「優秀な学生は、会社員になんてなる必要はない!」なんてことを仰っていますが、ノマドの経歴を見ていると、そんなことはないと思いますね。
ノマドとして頭角を現している人の大半は、高学歴で、就活にも成功されていますね。
僕のいまの立場で、フリーランスの人にはじめて仕事を頼む場合「一流大学出ていて、一流企業に勤めてるから、きっとちゃんとしてるんだろうな」という判断すると思います。
企業や職歴で差別する気はないのですが、判断要素がそれしかなければ、それで判断するしかないですからね。
それはさておき、昨日紹介した『○○○』といい、この『自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術』といい、読んでいると「フリーでお金を稼ぐのって、意外に大変だし、制約もいろいろあるんだなあ・・・」と思います。
いずれにしても、僕は著名なノマドの人たちのような押しの強さと、セルフブランディング力はマネできそうにないですね。
まあ、僕の場合は、お金を稼がなくても良いようにプランを組んでいますので、ムリしてまでカネ稼ぐことはないんですけどね。