多少時間もできたので、読書にいそしんでいます。
以前も書きましたが、アーリーリタイア/セミリタイアに関するちゃんとした本があまりありません。
ただ、「参考書」となるような良書は結構たくさんあることに気づきました。
そんなわけで、下記の2冊を読んだ次第。
今回は、前者の『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ』(ちくま文庫 高坂勝)を紹介します。
著者は、元大手流通勤務で、30歳の時に年収600万円に達していたけど、その時点で退職。
現在は、池袋の片隅で小さなオーガニックバーを営んでいる。
現在の年収は350万円。
これだけ聞くと、脱サラした飲み屋のオヤジ、くらいのイメージを抱くかもしれません。
実際、こういう人なら腐るほどいるでしょう。
著者が違うところは、哲学というか、人生観というか、そういうものに基づいて生きている点だと思います。
無理して店を拡大せず、適正規模を維持する。
店は自分で改装し、自分が出したいものを出す。
料理はオーガニックな食材を使う。
環境負荷の大きいことはやらない。
店内イベントもやりたいことをやる。
著者は、経済至上主義に対して批判的な方です。
主張は納得性はあるし、時代のトレンドにも合っていると思います。
以前も紹介した『働かないってワクワクしない?』という本があります。
とても良い本なのですが・・・
ここで書かれているようなダウンシフターの生活をどうやって実現するのか?
本書には、その辺の具体的な方法論が書かれていなくて、モヤモヤしていました。
でも、『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ』は、それが日本において実現されている実例として参考になります。
ただ、この方はセンスというか、才能というか、そんなものがあるのでしょうね。
著者のようなライフスタイルは、簡単にできそうに見えて、誰でもできるものではないと思います。
まあ、皆それぞれのやり方を模索するべきことなんでしょうがね。
ちなみに、著者の経営されているお店は、
というお店です。
土日月が休みという週休3日制!
平日に池袋まで行くのは厳しいけど、行ってみたいと思います。